機関投資家の北越急行、赤字7億を計上も有価証券で1.3億をカバー(2020年度)

かつて在来線最速の160km/hをマークした「はくたか」が突っ走っていた、犀潟~六日町間を結ぶ北越急行株式会社が2020年度(経済用語では2021年3月期といいます)の決算を発表しました。

それによると、今期の売上高は3億2227万円、純損失(赤字)額は7億6995万円、利益剰余金(これまで貯めているお金のこと)は54億8195万円でした。

 

 

「はくたか」がいなくなって5年

鉄道ファンには有名な北越急行。白銀の中を真っ赤な681・683系「スノーラビット」が突っ走っていた勇姿は、誰しもが知るところですね。

北陸新幹線開業に伴って首都圏⇔北陸圏のメイン輸送を同線に移し、活躍していたスノーラビット編成はJR西日本に売却。2015年ではくたかが運行終了して以降は、ローカル輸送に徹しています。

 

「はくたか」が貯めてくれたお金を徐々に切り崩しはじめており、2017年度決算では74億の剰余金を保持していましたが、今期では54億円となっています。

ただ、はくたか時代の収益を有価証券へも振り分けて保有しており、金融庁へも「機関投資家」として届け出を行っています。

投資の利息収入も同社を支えており、今期は1.3億円の利息収入を挙げています。

 

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【決算】北越急行、2017年度は5億8067万円の純損失(赤字)を計上