【近鉄GHD】4~12月(3Q)は売上高0.2%増の9163億、純利益17.7%増の339億と大幅増益

2019年2月13日、近畿日本鉄道を保有する近鉄グループホールディングス株式会社は「2019年3月期 第三四半期(3Q)決算」(4月1日~12月31日の営業成績)を発表しました。

※…Qは「クォーター」の意

上場企業の決算は3ヶ月(四半期)に1度、ざっくり言うと春(4-6月)・夏(7-9月)・秋(10-12月)・冬(1-3月)ごとに報告される仕組みになっています。これは企業の業績を株主が見て、その企業の株を迅速に売り買いする判断をする為です。

今回は4月1日から12月31日まで時点での中間決算となります。

 

グループ全体

売上高(営業収益):9163億8400万円(+0.2%)
営業利益:533億8800万円(0.0%)
経常利益:534億7100万円(+6.1%)
純利益:339億500万円(+17.7%)

グループ全体の売上高は前年度(:2018年3月期3Q)比0.2%増の9163億8400万円、純利益は17.7%増の339億500万円となり、大幅な増益となっています。

 

鉄道などの運輸業については、地震・台風による自然災害の影響が大きく、営業収益(売上)については減収となりました。近鉄は同業他社と比べて営業エリアが広く、災害の影響も著しいものがあります。

反面、退職金費用が減少したこともあり、増益となっています。

 

不動産・あべのハルカスが堅調

今回、鉄道の落ち込みをカバーし、グループ全体を支えたのは不動産業とあべのハルカスです。

「ローレルコード」ブランドで展開する分譲マンション販売などは昨年度の方が好調であった為落ち込んだものの、不動産賃貸・管理部門が大幅な増益を見せ、結果的に鉄道事業の落ち込みまでをもカバーしました。

また流通業も、インバウンド効果によってあべのハルカス本店が好調だったことを受け、増収増益となっています。

 

関連リンク

【近鉄】2018年度本決算は横ばい。当期純利益は+12.8%と好調

 

参考文献

近鉄グループホールディングス「2019年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」
https://www.kintetsu-g-hd.co.jp/ir/zaimuinfo/data/2019/h3103ki3q20190213.pdf

近鉄グループホールディングス「2019年3月期 第3四半期 決算説明資料」
https://www.kintetsu-g-hd.co.jp/ir/zaimuinfo/data/2019/h3103ki3q20190213_siryou.pdf