【決算】神戸高速鉄道、2019年度は2.6億円の純利益(黒字)を計上

元町・花隈~高速神戸~西代の東西線と、新開地~湊川までの南北線、および北神急行の施設部分を運営している、神戸高速鉄道株式会社が2019年度(経済用語では2020年3月期といいます)の決算を発表しました。

それによると、今期の純利益(黒字)額は2億6500万円、利益剰余金(これまで貯めている預金)は6億2000万円でした。

 

前年度比較

当期純利益 利益剰余金
2017年度 2億3900万円 1億9100万円
2018年度 1億6300万円 3億5400万円
2019年度 2億6500万円 6億2000万円

前年度との比較。前年度から続伸となりました。

2017年度から黒字転換した神戸高速鉄道ですが、北神急行の隧道や設備を平成14年度から20年間にわたって保有する予定でした。

しかし、神戸市営地下鉄への一体化の折に施設を神戸市交通局へ譲渡しています。

 

2017年4月には「メトロこうべ」を運営する神戸高速興業株式会社を合併し、同施設の管理も行うようになりました

ちなみに新開地駅にある「高速そば」は神戸高速興業が運営し始めたことから、このような名前がついています。先述の通り現在は吸収合併され、神戸高速鉄道の運営となっています。

 

 

神戸高速鉄道の解説

同社は神戸市が40%を出資する第三セクターとして運営されてきましたが、現在は阪急電鉄・阪神電鉄が25.86%づつ出資する、第三種鉄道事業者(鉄道施設を保有する会社)です。

従業員は僅か7名となっています。

 

【参考】鉄道事業者の分類

第一種鉄道事業者:
自らが所有する線路を使用して、鉄道による旅客または貨物の運送を行う事業者

第二種鉄道事業者:
自らが所有する線路以外の線路を使用し、鉄道による旅客または貨物の運送を行
う事業者

第三種鉄道事業者:
自らが所有する線路を、第二種鉄道事業者に専ら使用させる事業者

 

鉄道車両は保有していないものの、泉北高速鉄道や北大阪急行と同じく準大手私鉄に分類されます。

 

前年度

【決算】神戸高速鉄道、2018年度は1.6億円の純利益(黒字)を計上

 

参考資料

「平成30年度 神戸高速鉄道株式会社 事業概要」
http://www.city.kobe.lg.jp/information/municipal/giann_etc/H30/img/gaitoku300731-4.pdf

「平成29年度 神戸高速鉄道株式会社 事業概要」
http://www.city.kobe.lg.jp/information/municipal/giann_etc/H29/img/gaitoku291120-5.pdf