
富山県東部で鉄道事業を行う富山地方鉄道株式会社が、2024年度の決算を有価証券報告書内で発表しました。これによると、
営業収益(売上高): 102億9868万円
親会社株主に帰属する当期純利益(黒字): 11億3528万円
利益剰余金: 81億7994万円
と一応黒字決算となっています。
ただし、後述するようにこの黒字は補助金と土地の売却益がメインで、営業面だけで見れば赤字となっています。
前年度との比較

売上高 | 当期純利益 | 利益剰余金 | |
2022年度 | 91億528万円 | 5億1840万円 | 58億458万円 |
2023年度 | 94億6502万円 | 12億9737万円 | 70億4466万円 |
2024年度 | 102億9868万円 | 11億3528万円 | 81億7994万円 |
額面上は黒字ですが、内訳を見るとその大半は固定資産売却と補助金となっており、純粋な営業面だけを見るとトントンの決算です。
土地の売却益が8523万円、補助金が12億5146万円で、このうち補助金の内訳は以下の通りとなっています。
乗合バス欠損補助金(国・富山県) 7億616万円
鉄軌道施設総合安全対策補助金(国) 2億215万円
公共交通等燃料価格高騰対策支援事業費補助金(富山県・富山市) 1億1065万円
関連リンク
参考文献
富山地方鉄道「有価証券報告書」