福井鉄道、5681万円の赤字計上(2023年度決算)

福井市・越前市で鉄道・軌道事業を運営する福井鉄道株式会社が、2023年度の決算を有価証券報告書にて発表しています。

それによると、今期の売上高は32億9336万円、純損失（赤字）額は5681万円、利益剰余金（これまで貯めているお金や棚卸資産、土地の評価額などのこと）は▲4億7432万円でした。

前年度との比較

前年度との比較。5年連続での赤字となりました。このうち補助金は16億円に上ります。

今年の決算について、福井鉄道は「国際情勢の不安定化による原材料費用の上昇、円安傾向、労働人口減少による人件費増加等」による営業コストの上昇を理由としています。

福井鉄道では原油販売を行っている関係で、国際情勢や円相場の影響を受けやすくなっています。

大株主には鯖江商工会議所・武生商工会議所など地元の経済団体が名を連ねています。

福井鉄道は、田原町～福井駅～越前武生間を結ぶ鉄道会社ですが、鉄道事業の他、バス事業、石油・ガス販売事業、不動産事業を手掛けています。

2024年には北陸新幹線の福井・敦賀が開業したことで、今後乗降客数が増加するものと思われます。