名古屋都市圏にて日本唯一のガイドウェイバス「ゆとりーとライン」を運行している名古屋ガイドウェイバス株式会社が、2023年度の決算を公式サイト内にて発表しています。
それによると今期の売上高は6億7200万円、純損益(赤字)額は8500万円、利益剰余金(これまで貯めているお金や土地資産などのこと)は▲42億4100万円となりました。
開業からまだ20年程度なので、コンクリートや軌道などの減価償却費が大きく計上されているものとみられます。
概要
名古屋ガイドウェイバスは、名古屋市の北側である大曽根~小幡緑地間を専用の高架道路で、小幡緑地から先を一般バスとして走る鉄道扱いの乗り物です。
名古屋市・名鉄・JR東海バス等が出資しています。
小幡緑地から大曽根間は渋滞が激しく定時輸送に難があるのですが、鉄道を通す程の輸送量もない……ということから、専用道路をバスで走るという交通システムが生まれました。
ただ、昨今のゆとりーとラインは「ゆとり」には程遠い混雑ぶりで大変なようで、中京テレビで上記のような特集が組まれていました。
増便しようにも、特殊な構造のせいで「新造車両が調達できる見込みがない」という四方八方を塞がれた状態になっています。
ゆとりーとラインの車両は鉄道なので形式名があり、それぞれ
・「GB-1000型」
・「GB-1100型」
・「GB-2000型」
・「GB-2100型」
と名付けられています。