
北海道旅客鉄道(JR北海道)株式会社は、2024年度(2025年3月期)の決算を発表しました。
今回の発表によると売上高は4543億円、黒字か赤字かを示す「親会社株主に帰属する当期純利益」は、46億円の黒字決算となっています。
ただし、この額は国からの補助金217億円等を含めた数字で、営業利益としては482億円の赤字となっています。
概要・比較
売上高 | 営業利益 | 純利益 | |
2024年度 | 1560億円 | ▲482億円 | 46億円 |
2023年度 | 1477億円 | ▲499億円 | 33億円 |
過去との比較。売上高ベースで5.6%の増収率となっています。
売上のうち、新幹線が77億円、普通鉄道は698億円となります。
部門別
セグメント(部門)別に見ると、以下の通りとなりました。
【各部門の営業利益】
運輸業:▲549億円
不動産業:37億円
ホテル業:20億円
物販・飲食業:8億円
鉄道企業ながら、もっとも赤字なのは運輸業ですね。
この数字だけを見ると、北海道やJRが鉄道維持に消極的になるのもわからなくもないですね…。
今年度も引き続き増収を見込みますが、設備投資がかさむのか、営業赤字は更に41億円増加予定となっています。
関連リンク
参考文献
北海道旅客鉄道株式会社『JR北海道グループ 2024年度決算』