日本初のAGT路線「ポートライナー」や「六甲ライナー」を運営する神戸新交通が、2024年度の決算を発表しました。
それによると、今期の売上高は69億4520万円、純利益(黒字)額は2億2176万円、利益剰余金(これまで貯めているお金のこと)は32億6110万円でした。
解説
神戸新交通は、神戸市が77%近くの株を保有する第三セクター鉄道です。
かつては200億円の累積赤字がありましたが、2015年度に資本金240億円を取り崩して利益剰余金として充てたことで財務状況が改善。
現在では神戸空港・ポートアイランドの活況化に伴う輸送人員の向上で好調な経営状態となっています。
2018年から進めてきた六甲ライナーの車両更新もほとんどが完了、2027年度に最後の1本の更新がリークされており、神戸・六甲共に車両更新に一段落つける格好となります。

ただ、ポートライナーは輸送人員が伸びすぎ、朝ラッシュの三宮では積み残しも多数発生しているようで、ここの抜本的改善にも迫られています。
関連リンク
参考文献
神戸新交通『賃借対照表』,令和7年3月


