神戸市で(特殊な)鉄道事業を運営している神戸高速鉄道株式会社が、2023年度の決算を発表しました。
それによると、今期の純利益(黒字)額は8000万円、利益剰余金(これまで貯めている預金)は12億5600万円でした。
前年度比較
当期純利益 | 利益剰余金 | |
2021年度 | 1億2400万円 | 10億9200万円 |
2022年度 | 8300万円 | 11億7600万円 |
2023年度 | 8000万円 | 12億5600万円 |
前年度との比較。
2022年度の線路使用料売上は6億3000万円ですが、その他(駅賃貸・付帯事業)で8.9億円の売上があり、どちらかというとその他事業の方が主力となっています。
鉄道車両は保有していないものの、泉北高速鉄道や北大阪急行と同じく準大手私鉄に分類されます。
解説
神戸高速鉄道は、元町・花隈~高速神戸~西代の東西線と、新開地~湊川までの南北線を運営しています。
それぞれの路線に阪神電鉄・阪急電鉄・山陽電鉄・神戸電鉄の4社が乗り入れており、神戸高速鉄道自体は車両を持たない特殊な会社です。
長らく神戸市が株主となってきましたが、2010年から事業体制の変更を行っており、現在の株主構成は
・阪神電鉄…25.86%
・阪急電鉄…25.86%
・神戸市…25%
・山陽電鉄…12.2%
・神戸電鉄…7.9%
となっています。
2017年4月からは地下街「メトロこうべ」を運営する神戸高速興業株式会社を合併し、同施設の管理も行うようになりました
ちなみに、新開地駅にあった鉄道ファンに有名な「高速そば」は、2021年7月をもって閉店しています。