
神戸で(特殊な)鉄道事業を運営している神戸高速鉄道株式会社が、2024年度の決算を発表しました。
それによると、今期の純利益(黒字)額は1億900万円、利益剰余金(これまで貯めている預金)は13億6600万円でした。
前年度比較

当期純利益 | 利益剰余金 | |
2021年度 | 1億2400万円 | 10億9200万円 |
2022年度 | 8300万円 | 11億7600万円 |
2023年度 | 8000万円 | 12億5600万円 |
2024年度 | 1億900万円 | 13億6600万円 |
前年度との比較。
2022年度時点では線路使用料収入が6億3000万円、その他(駅賃貸・付帯事業)収入が8.9億円となっており、比率としては他事業の方が主力となっています。
解説

神戸高速鉄道は、元町・花隈~高速神戸~西代の東西線と、新開地~湊川までの南北線を運営しています。
それぞれの路線に阪神電鉄・阪急電鉄・山陽電鉄・神戸電鉄の4社が乗り入れており、神戸高速鉄道自体は車両を持たない特殊な会社です。
鉄道車両は保有していないものの、今や数少なくなった準大手私鉄に分類されています。
長らく神戸市が株主でしたが、2010年から事業体制の変更を行っており、阪急阪神ホールディングス系の企業となっています。
【株主構成】
・阪神電鉄…25.86%
・阪急電鉄…25.86%
・神戸市…25%
・山陽電鉄…12.2%
・神戸電鉄…7.9%

2017年4月からは、地下街「メトロこうべ」を運営する神戸高速興業株式会社を合併し、同施設の管理も行うようになりました