
香川県の高松市をメインに運行する「ことでん」こと高松琴平電気鉄道株式会社が2024年度の決算を発表しました。
それによると、今期の営業収益(売上高)は37.3億円、純利益(黒字)額は3億3100万円、利益剰余金は7億300万円となりました。
前年度との比較

売上高 | 当期純利益 | 利益剰余金 | |
2022年度 | 31億5600万円 | ▲52億5700万円 | ▲1億800万円 |
2023年度 | 35億4400万円 | 3億9600万円 | 2億8800万円 |
2024年度 | 37億3100万円 | 3億3100万円 | 7億300万円 |
※※万円以下は切り捨て
※▲はマイナスを表す
長らく債務超過でしたが2023年度に脱出し、利益剰余金を積むまでになりました。
今年は2年連続の黒字決算となっています。
鉄道事業については、琴平線が3億5800万円の黒字、長尾線が1億2100万円の黒字でしたが、志度線のみ8200万円の赤字でした。尚、いずれも昨年よりも収益が伸びています。
ことでんについて

高松琴平電気鉄道は関連会社である「コトデンそごう(現在の瓦町FLAG)」の経営危機を受けて、2001年に民事再生法を申請、新たに「ことでん」として加ト吉の支援を受けて経営再建を成し遂げた過去があります。
税制面での優遇措置を受けることを目的に、一昨年から資本金を9000万円へ減資しており、中小企業扱いとなっています。

画像:ことでんグループ
そんなことでんですが、2026年度後半に60年ぶりとなるステンレスの新車「2000形」の導入を予定しており、現在総合車両製作所にて設計が進行中のようです。
関連リンク
参考文献
朝日新聞『「ことでん」2年連続黒字、鉄道収入伸びる 2024年度決算』