新潟トランシス、15.6億円の黒字を計上(2023年度)

IHI傘下で中型・小型の鉄道車両製造を得意とする新潟トランシス株式会社が、2023年度の決算を発表しました。

それによると、今期の売上高は236億2000万円、純利益（黒字）額は15億6800万円、利益剰余金（これまで貯めているお金や土地資産などのこと）は33億600万円でした。

前年度との比較

前年度との比較。4年連続の増収増益となっています。

新潟トランシスは新潟鐵工所を前身とする企業で、債務超過に陥った同社を石川島播磨重工業（現在のIHI）がスポンサーとなり復活した企業です。

大阪の新交通システム「ニュートラム」はこの新潟トランシス製が多数を占め、新型車両である200系は全てが新潟トランシスからトレーラーで運ばれてきます。

また、富山市（富山ライトレール・富山地方鉄道）や熊本市、岡山市などへブレーメン形と呼ばれる海外製の路面電車のライセンス生産・供給を行っています。

2023年には栃木の新しいライトレールである宇都宮ライトレール用車両「HU300形」を納入しています。

この他、鉄道用の気動車製造についても手掛けており、そのシェアは80%にも上っています。