
南海電気鉄道株式会社は、2024年度(2025年3月期)の決算を発表しました。
今回の発表によると売上高は2607億円、黒字か赤字かを示す「親会社株主に帰属する当期純利益」は、224億円の黒字決算となっています。
概要・比較

売上高 | 営業利益 | 純利益 | |
2024年度 | 2607億8700万円 | 346億5500万円 | 224億9600万円 |
2023年度 | 2415億9400万円 | 308億2000万円 | 239億2600万円 |
※売上高:売れた全体のお金 // 営業利益:経費を差引した後、本業で得た利益
純利益:税金・借金の利子等を引いた、最後に残る利益
過去との比較。売上高ベースで7.9%の増益、営業利益ベースでは6.0%の減益となりました。
減益となったのは、2023年度にREIT売却益があった際の反動のようです。
また今回から大阪名物「通天閣」の買収により、決算に反映されるようになっています。
部門別
セグメント(部門)別に見ると、以下の通りとなりました。
【各部門の営業利益】
運輸業:132億円
不動産業:123億円
流通業:36億円
レジャー・サービス業:33億円
建設業:24億円

今後の計画としては、
・特急「サザン」の新造
・高野山観光列車の導入
・8300系による自動運転の開始
・高島屋撤退後の堺東駅ビルリニューアル(HiVie堺東)
・なにわ筋線の建設(2031年度開業予定)
等が盛り込まれています。
関西空港~難波間のインバウンド観光客取り込みによる増収は続いており、これを機に大きく先行投資を行うようです。
関連リンク
参考文献
南海電気鉄道株式会社「2025年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)」