【決算】交通電業社、2019年度は1億5663万円の純利益(黒字)を計上

大阪メトロを中心に、鉄道用電装機器を製造している株式会社交通電業社が、2019年度(経済用語では2020年2月期といいます)の決算を発表しました。

それによると、今期の純利益(黒字)額は1億5663万円、利益剰余金(これまで貯めているお金や土地資産などのこと)は27億8709万円でした。

 

M&Aの対象に

交通電業社は長年、大阪市営地下鉄(大阪メトロ)や大阪市営バス・神奈川中央交通の方向幕、車内案内機の製造などに注力してきました。

近年は神戸電鉄6500系や京阪電鉄13000系など新たな販路を見出し、納入しています。

ところが、今年に入って投資ファンドであるアント・キャピタル・パートナーズが買収していたことを明らかにしました。

アント・キャピタル・パートナーズ株式会社(以下「弊社」)が運営するアント・ブリッ
ジ 5 号 A 投資事業有限責任組合は、2020 年 1 月 31 日付けで株式会社交通電業社(以下「交
通電業社」)の全株式を旧株主より譲り受けましたのでお知らせいたします。

出典:アント・キャピタル・パートナーズ株式会社「株式会社交通電業社の株式譲受について

 

同社は過去に「ビアードパパ」で著名な「麦の穂ホールディングス」を2006年8月に買収した後、2013年11月に永谷園へ売却。麦の穂ホールディングスは現在永谷園の完全子会社となっています。

同じ流れが交通電業社に起こるとすれば……果たしてどの企業が交通電業社を買うことになるのでしょうか。