和歌山市内を東西に走り、ねこの駅長で有名な和歌山電鐵株式会社が、2024年度の決算を発表しました。
それによると今期の純損失(赤字)額は894万円、利益剰余金(これまで貯めているお金や土地資産などのこと)は▲1億5983万円となりました。
比較
| 当期純利益 | 利益剰余金 | |
| 2020年度 | ▲1億166万円 | ▲1億5061万円 |
| 2021年度 | 2849万円 | ▲1億2212万円 |
| 2022年度 | ▲1536万円 | ▲1億3749万円 |
| 2023年度 | ▲1339万円 | ▲1億5088万円 |
| 2024年度 | ▲849万円 | ▲1億5983万円 |
過去5年との比較。
段階的に赤字は縮小していますが、利益剰余金は黒転しませんね…。
概要
和歌山電鐵は、和歌山駅から貴志駅間を結ぶ岡山電気軌道の子会社です。
元々は南海電鉄管轄の貴志川線というローカル線でしたが、売上が3億円に対し費用が8億円かかる厳しい環境にあったことから、南海電鉄が廃止を表明。
ところが、存続を願う地元の運動が活発化し、最終的には岡山電気軌道がスポンサーに名乗りを挙げて同社傘下に収まった経緯があります。
その後は駅長に猫の「たま駅長」を起用したり、電車にかわいいラッピング・内装リニューアルを行うなどして沿線の活性化に尽力するなど、絶えず営業努力を続けています。

