鉄道ファン御用達の雑誌「DJ 鉄道ダイヤ情報」や「JR時刻表」などを刊行する株式会社交通新聞社が、2022年度の決算を発表しました。
それによると、今期の純利益(黒字)額は1億7700万円、利益剰余金(これまで貯めているお金や棚卸資産、土地の評価額などのこと)は45億4800万円でした。
昨年度との比較
出典:Amazon
当期純利益 | 利益剰余金 | |
2020年度 | 1億2900万円 | 43億4100万円 |
2021年度 | 4300万円 | 43億7700万円 |
2022年度 | 1億7700万円 | 45億4800万円 |
前年度との比較。
「鉄道ダイヤ情報」では長らく人気コンテンツだった「甲種輸送情報」の掲載を取りやめましたが、安定的な黒字を計上しています。
これは「JR時刻表」や「交通新聞新書」「旅の手帖」の発行や、業界紙「交通新聞」の発行、更に企業向けの時刻表データ販売、デジタルサイネージコンテンツの販売を手掛けるなど、他の事業が主力であることの表れでもあります。
交通新聞社の主要株主にはJR7社が名を連ねると共に、鉄道無線を扱っていた日本テレコムからの流れでソフトバンクも入っています。
交通新聞社は弘済出版社と合併した経緯を持ち、旧国鉄の弘済会からの流れが現在に続いています。