新潟トランシス、4.6億円の赤字に転落(2024年度)

IHI傘下で中型・小型の鉄道車両製造を得意とする新潟トランシス株式会社が、2024年度の決算を発表しました。

それによると、今期の売上高は200億2500万円、純損失(赤字)額は4億6200万円、利益剰余金(これまで貯めているお金や土地資産などのこと)は19億300万円でした。

 

前年度との比較

当期純利益 利益剰余金
2020年度 8億6700万円 13億6200万円
2021年度 9億1800万円 17億6000万円
2022年度 13億2100万円 25億3100万円
2023年度 15億6800万円 33億600万円
2024年度 ▲4億6200万円 19億300万円

前年度との比較。増収が続いていましたが、ここへ来て赤字となりました。

こういった重工系事業は中期的な製造計画になるとはいえ、いわばコロナ時代以下ってことになりますね…。

 

解説

新潟トランシスは新潟鐵工所を前身とする企業で、債務超過に陥った同社を石川島播磨重工業(現在のIHI)がスポンサーとなり復活した企業です。

しかしこの数字を受けてなのか、IHIは新潟トランシスを日本の投資ファンド「株式会社ジェイ・ウィル・パートナーズ」の「ジェイ・ケイ・エフ」へ売却することを発表。

今年12月30日をもってIHIから離れることとなりました。

 

大阪の新交通システム「ニュートラム」はこの新潟トランシス製が多数を占め、新型車両である200系は全てが新潟トランシスからトレーラーで運ばれてきます。

また、富山市(富山ライトレール・富山地方鉄道)や熊本市、岡山市などへブレーメン形と呼ばれる海外製の路面電車のライセンス生産・供給を行っています。

近年では、栃木の新しいライトレールである宇都宮ライトレール用車両「HU300形」を納入も行い、話題となりました。

この他、鉄道用の気動車製造や除雪機械も手掛けています。

 

以上のようにニッチ分野へ強いイメージがありますが、新しい投資ファンド傘下でどうなるでしょうか。

 

関連リンク

新潟トランシス、13億円の黒字を計上(2022年度)

 

参考文献

株式会社IHI『新潟トランシス株式会社の株式の譲渡に関するお知らせ