智頭急行、4年ぶりに黒字転換!(2023年度)

日本一稼ぐ第三セクター鉄道として有名な智頭急行株式会社が、2023年度の決算を公式サイト内にて発表しています。

それによると今期の売上高は24億7084万円、純利益(黒字)額は1億6301万円、利益剰余金(これまで貯めているお金や土地資産などのこと)は50億6586万円となりました。

この数値は補助金等を繰入した後の数字で、純粋な営業だけの成績(営業損益)としては8176万円の黒字となっています。

 

概要

智頭急行は、鳥取県の智頭駅から兵庫県の上郡駅までを結ぶ鳥取県などが出資する第三セクターです。智頭~上郡間を結ぶ最速の「陰陽連絡線」として機能しています。

第三セクターの優等生として知られる智頭急行ですが、コロナの影響で長らく赤字に苦しんでおり、今年は4期ぶり(4年ぶり)の黒字となりました。

「鉄道プレス」でもお伝えしているように、メイン特急である「スーパーはくと」用のHOT7000形は車両の更新時期に差し掛かっており、今後設備投資費用が増大する見込みです。

【2023年度の設備投資一覧】

・HOT7000形(特急車両) 冷房装置整備工事
・HOT3500系(普通車両) 重要部検査工事
・HOT7000形 エンジン保守費用
・ATS-P装置の更新
・踏切保安装置の改良など

合計:2億8061万円

 

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