愛知県の枇杷島~勝川間で城北線を運行する東海交通事業株式会社が、2019年度(経済用語では2020年3月期といいます)の決算を発表しました。
それによると、今期の純利益(黒字)額は5400万円、利益剰余金(これまで貯めているお金のこと)は16億300万円でした。
前年度との比較
当期純利益 | 利益剰余金 | |
2017年度 | 1億200万円 | 14億7600万円 |
2018年度 | 6700万円 | 15億4800万円 |
2019年度 | 5400万円 | 16億300万円 |
前年度との比較。約1000万円の純利益減少となりました…が、後述の特別な理由でグループ内で純利益額を調整している可能性があります。
東海交通事業はJR東海の子会社で、 城北線の運営を担当しています。城北線はディーゼルの1両編成の車両が40分間隔程度で行き来する閑散路線ですが意外と好調な決算内容を維持しています。
おそらくは城北線以外の、JR東海の駅業務の半数を受託することでその委託料が支払われている他、鉄道施設部分を保有しておらず、建設費を支払う必要がないことも一因にあるようです。(旧鉄道公団が保有してそれを東海交通事業が借入ている形?)
この路線が枇杷島~勝川という中途半端なところで止められているのは、こういった事情もあるようです。2032年まではこの状態での運行となりそうです。