2019年5月15日、関西大手私鉄4社(南海・京阪・近鉄・阪急阪神)の2018年における事業成績が出揃いましたので、簡単にまとめてみました。
南海以外の3社が増収となっています。
【追記】最新年度の決算が発表荒れました
近鉄>阪急阪神>京阪>南海の結果に
近鉄
https://twitter.com/OsakaSubwaycom/status/1128191550230368257
今回の決算で、もっとも好決算だったのはなんと言っても近鉄グループホールディングス。
売上高1兆円キープ、利益21%増と大躍進となりました!不動産とあべのハルカス(近鉄百貨店の他、美術館や都ホテルも)が好調なようです。
阪急阪神
【阪急阪神HD 2018年4月~19年3月決算】
営業収益:7914億2700万円(+4.1%)
経常利益:1105億4300万円(+6.5%)
純利益:654億7600万円(▲1.3%)営業面では過去最高の売上高や経常収益を記録!
それにも関わらず純利益がマイナスになったのは、北神急行の譲渡による特別損失の影響としています— Osaka-Subway.com (@OsakaSubwaycom) May 15, 2019
次いで好調だったのが阪急阪神ホールディングス。
純利益こそ北神急行の精算絡みの特別損失(一時的な損失)を計上したせいでマイナスになったものの、運輸・不動産・エンターテインメントといずれも営業面が非常に好調な結果となっています。
宝塚歌劇団月組による「エリザベート」公演が好調で現劇場完成後から過去最高の入場者数となったようです。
京阪
https://twitter.com/OsakaSubwaycom/status/1126379564681220097
京阪ホールディングスもまずまずの成績。運輸業では相変わらず好調なプレミアムカーの他、バス事業の躍進も目立ちました。
台風や地震などの自然災害の影響を特にレジャー業や運輸業で大きく受けた結果、当期純利益こそ前年度割れだったものの、売上高・経常利益共に前年度を上回りました。
南海
【南海電鉄 2018年4月~19年3月決算】
営業収益:2274億2400万円(▲0.2%)
経常利益:238億9800万円(▲19.6%)
純利益:130億2300万円(▲11.5%)尾崎駅が炎上したにも関わらず、運輸業自体は微増と好調です
今回の減益は不動産事業の不調としています— Osaka-Subway.com (@OsakaSubwaycom) May 8, 2019
今回、4社の中で唯一前年度割れとなったのが南海電鉄。
運輸業自体は尾崎駅炎上にも関わらずインバウンド輸送などのおかげで好調でしたが、不動産事業における住宅販売事業の見直し(林間田園都市?)の評価損計上で大幅にブレーキがかかりました。