阪急観光バス(2代目)、2.8億円の黒字を計上(2022年度)

阪急バス傘下の阪急観光バス株式会社は、2022年度(2023年3月期)の決算を発表しました。

それによると、今期の純利益(黒字)額は2億8723万円、利益剰余金(これまで貯めているお金や棚卸資産、土地の評価額などのこと)は57億1913万円となりました。

 

今年から誕生

阪急観光バスは、阪急バスから高速バス・観光バス部門を切り離した経緯を持つ為、阪急バス株式会社の子会社に当たります。

2022年に伊丹空港から各所へリムジンバスを経営していた「大阪空港交通」と合併して、社名を「阪急観光バス」へ変更して新しく誕生した企業名です。

その代わりに初代「阪急観光バス」の法人格は消滅したので、現在の阪急観光バスは2代目にあたります。すなわち、今期の決算は合併後初となる数値です。

各社の過去データ

大阪空港交通

当期純利益 利益剰余金
2020年度 ▲16億4007万円 54億2654万円
2021年度 ▲10億3100万円 43億9553万円
2022年度(合併後) 2億8723万円 57億1913万円

コロナの影響をモロに受けた大阪空港交通は、通年4~7億円程度の黒字で推移していたのが、2020-2021年の2期連続で大幅な赤字を計上していました。

 

阪急観光バス(初代)

当期純利益 利益剰余金
2020年度 1億5201万円 10億1383万円
2021年度 64万円 10億1319万円
2022年度(合併後) 2億8723万円 57億1913万円

一方、阪急観光バスもコロナの影響を受けてはいましたが、大阪空港交通ほどではなく、黒字を確保していました。

 

関連リンク

【決算】伊丹/関空へのリムジンバスを運行する大阪空港交通、2019年度は4.2億円の純利益(黒字)を計上

阪急バス、10億円の赤字を計上(2021年度)

 

参考文献

阪急観光バス「決算公告(2022年度)