かつて大阪港~コスモスクエア・コスモスクエア~中ふ頭間の鉄道事業を行っていた株式会社大阪港トランスポートシステムが、2021年度(経済用語では2022年3月期といいます)の決算を発表しました。
それによると、今期の売上高は14億29250万円、純利益(黒字)額は1億6605万円、利益剰余金(これまで貯めているお金や土地資産などのこと)は41億9484万円でした。
昨年度との比較
当期純利益 | 利益剰余金 | |
2017年度 | 7億7862万円 | 30億6943万円 |
2018年度 | 2億8499万円 | 32億1442万円 |
2019年度 | 7億5254万円 | 38億2697万円 |
2020年度 | 3億7182万円 | 40億5879万円 |
2021年度 | 1億6605万円 | 41億9484万円 |
過去5年の比較。当期純利益は前年度より2億円マイナスの1.6億円となりました。
解説
OTSは、第三種鉄道事業者として大阪港~コスモスクエア~中ふ頭間の施設を保有し、Osaka Metroより線路使用料を受け取っている所謂「トンネル会社」ですが、かつては全て自社で運行まで行っていました。
鉄道事業の他、大阪南港トラックターミナルの管理や流通倉庫の管理などを行っており、こちらのほうが主力といえそうです。
現在は2025年に開業予定の夢咲トンネルと夢洲駅の工事・施工管理を担当しており、4月に出されたリリースはファンや関係者を大いに沸かせました。
2025年の大阪万博では夢洲が舞台となりますが、そこへのアクセス路線はこのOTSが保有する形になっており、今後Osaka Metroからの通過料金増収が見込まれます。
前年度リンク
参考文献
大阪港トランスポートシステム「決算状況(令和3年度)」