【経済鉄・鉄道IR】私鉄各社の2018年2Q(中間)決算・時価総額をまとめました

各鉄道会社の2019年3月期 2Q決算(第2四半期：2018年4月1日～9月30日)が出揃ったのでまとめてみます。

説明

・決算短信における「売上高」を売上高、「営業利益」を利益として記載しています。

・例えば200円の切符収入があった場合、「売上高」は200円を、そこから電気代・人件費などの経費を差し引いて仮に100円が残った場合、「利益」はその100円を指します。

・時価総額は、「発行済み株式x株価」を指し、良い企業かどうかを最も客観的に指す数値になっています。株価は10/31時点でのデータです。

・数値はすべて「連結決算」です。すなわち「電鉄」の売り上げだけではなく、例えば阪急阪神HDなら「阪神タイガース」「宝塚歌劇団」の売り上げも一緒に計上されています。

・売上高等のデータは2Q終了(9月30日)時点、時価総額のデータは10月31日時点、単位は百万円です

【経済鉄・鉄道IR】私鉄各社の2017年2Q決算・時価総額をまとめました

関西5大私鉄

京阪・南海・近鉄・阪急阪神の5大私鉄は次のとおり。時価総額1兆円超えを達成していた阪急阪神HDは、今期では大幅に数字を下げています。

4社とも台風災害の影響なのか時価総額が下降気味ですが、唯一京阪HDのみは前年度と比較すると大きく躍進しています。

この記事を書いている11月29日時点では、万博開催への延伸を狙った将来像を織り込んでいるのか、これを越えて5300億円まで来ています。

その他関西私鉄

関西圏の4社(5私鉄)以外については以下のとおり。

近隣地域

続いて、関西に近い3社。広島電鉄がかなり苦戦しています。前年度比で-62.9%の減益。

かろうじて黒字は確保していますが…

首都圏7大私鉄

首都圏の7大私鉄については次の通り。分社化を発表した東急が頭ひとつ出ている印象です。

京急が大幅に時価総額を下げていますが、1年前と比較して株価が800円近く下落しているのが要因です。駅名改名は仇になったか…？

時価総額ランキング

このページ内で挙げた私鉄の時価総額をランキング式にすると以下の通り。

昨年と順位が大幅に入れ替わりました。東急電鉄が首位に躍り出ており、唯一1兆円超えを達成しています。電鉄分社化による好反応を受けているのでしょうか。また、前述のように京急電鉄が大幅に順位を落としています。

1位：東急電鉄…1,164,133

2位：阪急阪神HD…945,927

3位：小田急電鉄…879,236

売上高ランキング

売上高ランキングにすると以下の通り。基本的には規模が大きい会社ほど売上高は伸びるので、路線長やグループ会社を多数抱えるような企業などが上位に来ます。

すなわち、この数字が大きい会社は規模が大きい鉄道会社ということになります。

1位：近鉄GHD…601126

2位：東京急行…572099

3位：阪急阪神HD…374792

トップ3はこの順番でした。全国各地の私鉄の中では、近鉄がもっとも大きい鉄道会社ということになります。

以下、4位からは次のとおりです。

関連リンク

【鉄道IR】私鉄各社の2017年4Q 本決算・時価総額をまとめました

【経済鉄・鉄道IR】私鉄各社の2017年2Q決算・時価総額をまとめました

参考

売上高・利益（営業利益）については各社IRデータ（第2四半期決算短信より）

時価総額についてはYahoo!ファイナンスより