【決算】北神急行電鉄、2017年度は1億3500万円の純利益(黒字)を計上

北神弓子でお馴染みの北神急行電鉄株式会社が2017年度(経済用語では2018年3月期といいます)の決算公告を発表しました。

それによると、今期の純利益(黒字)額は1億3500万円、利益剰余金(これまでの借金)は▲279億1300万円でした。

 

借金を返し終えるまで280年?

北神急行電鉄はよく赤字鉄道と勘違いされがちですが、1年あたりの運営利益自体は1億円近くある比較的優良な鉄道会社です。

神戸市営地下鉄と直通し、三ノ宮・新神戸方面から有馬地区への短絡ルートとなっています。

ただ、7,000m近くある隧道建設費の借金が莫大で、長年これが足枷になっていました。いわば毎年1億円の利益が出るけれど280億円近くの借金が残っている状態で、このままだと全て返し終えるまでにざっと280年かかる計算です。

 

さらに、本来はお金を借りると金利も含めて返さないといけないので、総額がさらに増えていつ返せるかわかりません。そこで、

①.まず施設自体を神戸高速鉄道に渡して税金の負担や施設補修費などを肩代わりしてもらいます。北神急行は神戸高速鉄道が保有する谷上~新神戸間を走らせてもらう、第二種鉄道事業者になります。

②.次に阪急電鉄が270億円近くを北神急行へ金利なしで貸すことにしました。それと引き換えに、阪急電鉄が親会社となりました。

③神戸高速鉄道が施設を保有するのはとりあえず20年だけで、それ以後は全て阪急電鉄が引き継ぎます。

という財務改善システムを作り、現在に至っています。